台湾編 線から点へ

バイク借りないか? 昆虫放浪記 台湾編 〜線から点へ〜 その7

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バイク借りないか?

墾丁に到着し、バスから降り立った。
後ろから声がする。
中国語で何か言っており分からないので無視した。
英語でエクスキューズミーと言われたので振り返る。
バイクに乗ったおばちゃんだった。

バイクに乗ってるはずだが、エンジンの音がしない。

台湾で不思議に思ったことの一つが、エンジン音のしない原付が道路を走っているということだった。
エンジン消して足で蹴りながら走ってるのかと思ったがよくよく観察してみると蹴った様子が見られなかった。
おばちゃんにバイクを借りないかと聞かれた。
免許が無いと答えると、電動バイクならば無くても大丈夫だという。なるほどそういうことか。
音のない原付は電動バイクだったのだ。
今日はホテルに行ってダラダラするだけだと伝えるとおばちゃんは去っていった。

基本的に僕はカモにされやすいのかもしれない。

セールストークをされるとついつい買ってしまう。

マルチ商法だとかそういうものに捕まって抜け出せる自信はあまりないのであるよ。

墾丁の街を少し歩き、ホテルの目の前にたどり着いた。入口が謎だったので立ち往生していると、ホテルの人らしき兄ちゃんがこっちだよと声をかけてくれ、案内してくれた。
案内しながら、バイク借りないか?と聞かれた。ホテルの人ではなく、向かいのレンタルバイク屋の兄ちゃんだったのだ。今日は借りないよと伝えると、借りたくなったら声かけてとのこと。

うむ。多分借りない。




南国の楽園

ホテルの名前は「Kenting My Home」だった。
カプセルホテルではあったがタコ部屋のようなのではなく、なかなかおしゃれな内装で鍵もかかる部屋であった。お値段もリーズナブル。しかも朝食付き。
毎度毎度のBooking.com



少し疲れていたのでテレビでも見ながらくつろごうかと思ったが、案外その時間がもったいないと感じだので、街へくり出すことに決めた。

屋台が賑わい始める時間帯だ。
屋台飯もいいが今日はゆっくり食べたかったので中華料理店へ。
何を食べたかはまた後日の記事で台湾料理特集っつうことでまとめて書こうかと思う。

夕飯後、近くの浜辺で一休み。
その辺の砂浜に腰を下ろし、夕日を眺めた。

誰かと一緒に眺める異国での夕日も良いとは思うが、一人で眺める異国の夕日もなかなか良いもので、そういえばあいつ今何してんのかなとか色んな人に思いを馳せたりした。

再び街へ戻ると、屋台が大賑わい。
懇丁には3泊したが、連日屋台は大賑わいで毎日がお祭りのようだった。
それでいて人が多すぎず、かといって少なすぎず、ちょうど良い多さであった。

「ゆったりした時間」というものがそこには確かに存在した。

つづく