映画の話

借金返済の秘訣は習慣から 自主映画について語る会 その7

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借金生活における節約について1 自主映画について語る会 その6僕は自主制作映画によって100万近くの借金を背負ってしまった。 機材やら遠征費やら生活費やらで借金が積もりに積もったわけなのだが、それ...

結局習慣づけ

「人間は習慣の生き物である」と、哲学者デューイは言った。
意地でもお金を使わないという生活は、日頃の小さな節約習慣から始めるしかないのだ。

僕が節約できるようになったのは、次のような習慣によるものだ。

・Googleスプレッドシートでお金の管理
・アマゾンや価格.comを絶対に見ない
・読みたい本は図書館で
・お金のかかる趣味はやらない

この4つであった。
順番に見ていこうと思う。

スプレッドシートでお金の管理をする

スマホには色々とお金の管理をするアプリを入れていたのだが、どうもしっくりこない。

いろんな端末でアクセスができないのと、今月の予算はいくらでクレカでどのぐらい決済したかが一目でわからないのが問題だった。

アプリによるのかもしれないが、一発で自分が今日までにどこにどれぐらい使ったかがわかるほうがよい。

色々とカスタマイズをする必要はあるが、Googleスプレッドシートがぴったりであった。
(エクセルもいいが、いろんな端末で弄られないのはネックである)

カスタマイズすると言っても結構簡単な表なのである。
まずは日付、続いて食費、日用品、娯楽費、その日の合計、残高はいくらか、
それぞれの項目ごとの合計、月合計みたいな表を作った。

表を毎日埋めていって、足らない項目があれば後で足したりした。アプリと違って自分の加えたい項目をあとで足せるってのはすごく大きい。

スプレッドシートのおかげで無駄遣いが格段に減った。
この日は何円使ったかってのが一目瞭然だ。
これをやるまで僕は何も気にせずクレジットカードを使い込んでいた。恐ろしいことである。

アマゾンや価格.comを絶対に見ない

ネットサーフィンは楽しい。
気がつけばアマゾンや価格.comでカメラやゲームなんかを検索してしまっている。
クレカで簡単に決済できてしまうもんだから欲しくなったらついついすぐにポチってしまうわけである。

これは非常に良くない習慣であった。
本当に暇があればアマゾンや価格.comで要らないものを買い漁っていた。(しかも家計管理せずにである)

これ以上買ってはいけないと思いつつも辞められなかった。完全に依存症みたいなものだった。

借金の額を見ているうちに流石にこれはやばいと思い、ネットを見る時間を減らすと言う根本的な部分から改善するようにした。
アマゾンや価格.comを見ない代わりに、本を読む時間を増やしたり投資とかそういったサイトを見るように努めた。

案外アマゾンや価格.comを見なければ新しい物に対する情報に疎くなっていき、欲しいものも減っていったのである。

読みたい本は図書館で

本はゆったり自分のペースで読むのがよいので買うことが多かったわけであるが、いつでも読めるからという気持ちがどうしても勝ってしまい、買った本は何年も読まないなんてことがよくあった。

本に投資するのは良いことではあるのだが、読まなきゃ結局意味がない。
場所も狭くなるし、お金もどんどん減っていくわけである。

人は期限がある方が頑張るような気がしている。
それと同じく返却期限のある図書館なるもので本を借りてみるようにしたわけだ。

無料で借りられるし、返してしまえば場所も取らない。
リクエストをすれば取り寄せもしてくれる。(予約の順番待ちをする場合はあるが)

こんなサービスがあれば、喜んで税金を払おうと僕は思った。

お金のかかる趣味はやらない

虫の写真を撮るのが趣味であるので、一回カメラさえ買っていれば交通費と虫除けスプレーと昼ご飯代ぐらいで済んでしまうのがネイチャー系の良いところである。
(カメラが高いってのはある。)

一度森に入ってしまえば半日は潰せてしまう。
鳥と虫の声、風に揺れる木々の音なんかに癒されちゃったりして。蚊には刺されるが。

それでいて1日トータルで1000円もかからない趣味なわけである。
リフレッシュされるし、程よい疲労感も得られて体力も付く。
森へ行く方が花粉症対策になるっちゅう話もある。山間部にいる人より都心部にいる人の方が発症率は高いそうな。

お酒を呑むよりも余程良い。
ので、森へ行くのはオススメの趣味だ。

森へ行くのが趣味になる前はゲームを買い漁る(買うだけ買ってやらない)なんていう趣味があったわけであるが、これも良くない趣味であった。
めちゃくちゃ家計を圧迫していた。

まとめ

客観的に見て、借金をする前に僕にはできることがたくさんあった。
習慣の見直しをするべきだった。
この悪しき習慣のせいで余計な利息を沢山払い、お金をドブに捨てまくっていた。

借金は良くない。
ただし、「僕がしたような借金は」という注を付けておきたい。

借金には、良い借金と悪い借金があるらしい。
良くないと思われがちな借金も使い方によっては薬になる。

次回はそんなことについて書こうと思う。

つづく