※試行錯誤の記録なので正解ではないと思います。こんな方法もあるのか、という感じで見てもらえれば幸いです。
前回の記事で卵の割り出しまでやった。

うっかり割り出すの時の写真を撮るのを忘れてしまっていた・・・。
(卵探しに夢中だった)
ほいで、卵を取り出した後どうするかである。
卵の管理
1回やったのはプリンカップ(100均でも買えたりする200ccのフタつきのもの)に、産卵セットを作った時のマットを詰めて窪みを作り、その穴に卵を入れるという方法だ。

正直この方法はあまり良い方法とは言えず、マットの中に元々潜んでいたダニ(天然のものなのでどうしても除去はできない模様)が卵をチューチュー吸ってしまうようで、何個か卵が消えてしまった。
流石に全部卵を吸われてしまうわけにもいかないので、プリンカップやちょっとした小物ケースなどにティッシュを敷いて霧吹きをし、そこに卵を並べその上から霧吹きで濡らしたティッシュで覆うという方式に。

このときのティッシュは結構水分多めで大体7プッシュぐらいの霧吹きを朝晩2回必ずやっていた。霧吹きは卵に直接かけずに卵を覆うティッシュに吹きかけること。
ダニの心配が無いので、この方法が多分孵化率が高いかなと思う。
こういった仕切り付きのネジなど小さな部品を入れる小物ケースなんかも便利かも。
孵化直後から
卵を回収してから2~3週間後ぐらいになると大体孵化し始める。
1匹が孵化したら同じ日とかに連鎖的に孵化し始めるので卵が多いと忙しくなる。
一旦産卵セットのときに使っていたマットをプリンカップに詰めて、窪みを作り幼虫をそこへ入れる。2~3匹を同じプリンカップに入れても問題はないと思う。
1~2日ぐらいで窪みの穴を幼虫自らが閉じたら一安心。閉じずにウロウロしてたら餌が合ってない可能性があるので注意。

そこから1週間ぐらい経ったら菌糸プリンカップに投入する。蓋に酸素供給用の穴は絶対開けること。
(菌糸プリンカップや菌糸ビンというのはオガくずにキノコ菌をブレンドさせたものをプリンカップやビンに詰めたもののことで、クワガタの幼虫にとって栄養価の高いエサのこと。)
孵化直後に菌糸プリンカップに投入してもいいような気もするが、幼虫がキノコ菌に負けてしまう場合もあるみたいなのでマットで少し大きくしてからの方がよいらしい。

この時点で1匹ずつ菌糸プリンカップで管理していったほうが無難かもしれない。数匹投入してしまうと早く大きくなった個体が小さいままの個体を傷つけたりしてしまうようで、何匹か影も形も無くなってしまったことがあった。幼虫に食べられたのかキノコ菌に分解されたのかは謎である。
自然って怖い。
それなりに大きくなったら
菌糸プリンカップの白い部分が半分ぐらいになり、幼虫が大きくなって狭そうだなと思ったら550ccの菌糸ビンに交換する。(手狭なままのプリンカップに入れて空気用の穴が少ないと酸欠起こして消滅、なんてこともあった)
これも1匹ずつ投入する。

投入から2カ月ほど経つか、菌糸ビンの白い部分が3分の1ぐらいになったら、もう一度新しい550ccの菌糸ビンに交換する。
ニジイロクワガタは小型な種なので550ccの菌糸ビンだけで良いと思う。
そこからさらに2カ月ほど経つか、菌糸ビンの白い部分が3分の1ぐらいになったら、今度は産卵一番と使用済みの菌糸ビンのオガを混ぜ合わせて、550㏄の菌糸ビンと同じぐらいの大きさのビンにそれらを詰めて幼虫を投入する。
そのビンのまま成虫になるまで飼育する。

ある程度に大きくなった幼虫は菌糸ビンに投入し続けてもそれ以上大きくならないらしいのと、菌糸ビンで蛹にするのはキノコ菌が蛹にいじわるしたり、菌糸の状態が悪くなり水分量がおかしくなってカビが生えたり蛹を水没させたりしてしまうリスクがあるのかなということで、ビンで管理するのが良さそう。
ということで、次回は蛹から成虫になるまでについて書こうと思う。