ニジイロクワガタ

ニジイロクワガタを繁殖させたいんや その1

ニジイロクワガタを増やして標本のコレクションを増やしたいと考えてから1年近くが経とうとしている。昆虫に卵を産ませて成虫へ持っていく、ということをするのは初めてのことだったので、この1年間での試行錯誤を備忘録として書いていきたい。

※いろいろなサイトを参考にしたが結局絶対にこれと言った正解は無いなということを痛感したので、これから書き連ねることは参考程度にしていただけたらなと。飼育は試行錯誤を重ねることが大切です。

流れとしては、
・ペアリング
・産卵セットを組む
・卵割り出し
・卵孵化
・昆虫マットを詰めたプリンカップで様子見
・菌糸ビン飼育
・マットに移動
・蛹にする
・成虫へ

こんなもんだろうか。
1つ1つ見ていこう。

・ペアリングをする

オスとメスを同じ飼育ケースに放り込む。ニジイロクワガタのオスは基本的にアゴの力も弱いみたいなので(ハサまれたことがないのでわからないが)、結構長い期間オスとメスと同居させても問題無いそうな。
飼育ケースに放り込むとだいたい仲良くまったりしているので2〜3日ぐらいで同居を解消した。
他のクワガタと比べてもニジイロクワガタはおしどり夫婦というか、オスがメスを追っかけ回していじめたりとかしないし、本当に静かに愛を育んでいて良きであった。ガチャガチャうるせえな!ってなることはペアリング時点ではなかった。

・産卵セットを組む

使用した昆虫マットはこちら


卵を産ませる上で一番重要なのがこの工程。
まずは水分量の調整。
水分量が足らなさ過ぎても卵を産まないし、多過ぎても産まないということがあった。
産卵一番の袋の裏に書いてある「10リットルの産卵一番のマットに対して水600ミリリットル」という目安が一番良いっぽい。なので5リットルなら水300ミリリットル、というように使うマットの量に合わせて水の量も調整する。
この目安に合わせると、理想的な水分量とされる「手で握った時にマットのお団子が作れて、触ると崩れる」ができる。

次はマットを敷き詰める。
ニジイロクワガタは木の丸太を入れなくても昆虫マットだけで卵を産んでくれるので、飼育ケースに昆虫マットを敷き詰める。のだが、マットをケースに詰めるときに手で抑えるだけでは不十分で、ふかふかにし過ぎたときには全然卵を産んでくれなかった。
硬いもので押さえつけてマットをガチガチに固めるのが大事。余った丸太を使ってコンコンとマットを叩きながら圧縮させると割といい感じ。

マットを詰めたらゼリーなどをセットしてしばらく放置。

あまりにも長い期間置いておいたりするとメスが卵を食べてしまったり、潜んでいるダニが卵を食べてしまったりする場合があるというのを読んでいたので7~10日くらい経ったら卵の割り出しをするのがいいように思う。その分卵の取り逃しが発生してしまうようだけどもダニとかのリスクよりはマシかなと。

初めて卵の割り出しをしたときには5個ほど。うーむ。少ない。
2回目にセット組んだときには12個ほど。1週間くらいで割り出しならこんなもんなんかな。
あまり多過ぎても管理が大変になってくるので、1シーズンに卵は10個ぐらいが良いのかも。

ちょっと長くなりそうなので、卵割り出し〜孵化まではまた別の記事にて。