台湾編 線から点へ

昆虫ハントの魅力 昆虫放浪記 台湾編 〜線から点へ〜 その10

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ドラえもん号、沈黙

懇丁国家森林遊楽区までの道は上り坂であった。
肩から下げていた荷物が少々邪魔でどこか収納しようと思い、サドル部分を開けてみた。
中にはバッテリーが入っていた。その隙間に荷物を収納した。

もともと原付だったのを電動に改造した感がすごかった。

坂道を上っている間に何故かドラえもん号は徐々に減速し、道のど真ん中で完全に止まってしまった。エンジンもかからなくなってしまった。
両脇には森しかなく、民家と呼べるものは見当たらない。

このままドラえもん号が動かないままだとしたら、そこまで距離があるわけではないが
元来た道を押して歩くしかない。

バッテリーは満タン状態。
鍵を引き抜いたりしてもエンジンがかかる気配がない。
やられてしまったか…。

もしかしてと思い、バッテリーの入っていたサドル部分を再び開ける。
隙間に入れた荷物を取り出し、エンジンをかけてみる。

エンジンは、かかった。

こんなことで、と言いたいところだが直ったので良しとしよう。
(サドルの中身の写真を取ろうと思ってもう一度開けようとしたが、何故かちっとも開かなくなってしまった…)

懇丁国家森林遊楽区

15分ほどで到着した。
うむ。目的地に着いた時点で身体の疲れが全く無いのって素晴らしい。

駐輪代を20元、入園料を150元支払い、いざ入園。
少し雨が降りそうだった。

入園前、ドラえもん号で走っているとちょいちょいリュウキュウアサギマダラを見かけたが、園内には盛り沢山。

ゴマダラチョウ

マサキルリマダラ

リュウキュウムラサキ

ジャノメタテハモドキ

ミツオシジミ

ベニモンアゲハ

葉っぱクライミング

カタツムリさん

おさるさん

この辺は遥か昔、サンゴ礁が隆起してできた土地だそうな。

大地の力というものを感じたのでパチリ。




昆虫ハントの楽しみ

台湾での蝶の同定はなかなか捗った。
先人たちが同定をしておいてくれたからだ。
もしそれがなかったら、何一つわからなかった。
中国語の図鑑を買うしか方法が無い。
日本語での情報が少なすぎて、マレーシアの蝶の名前なんて有名どころしかわかっていない。
現地の言葉を理解し、図鑑を入手する必要があるのかもしれない。

昆虫を同定するのはなかなかに骨が折れる作業ではあるが、
どんな名前でどんな習性があるのかを調べるのは楽しい。

ポケモンなどで図鑑を埋めていく楽しみというのはあるが、
現実世界で実際に自分だけの図鑑を埋めていく作業は思っている以上にわくわくする。
図鑑を埋める、ということだけではなく、
自分の中の知識も高まっていき、頭の中がアップデートされていく感覚である。

みなさんにもこの感覚をぜひ味わって欲しいものであるよ。

つづく