秋になってきた。
「エノコログサ」と聞いてあまりピンと来ない人は多いかもしれないが、
「猫じゃらし」といえば、ああ秋ぐらいになるとその辺に生えてるよね、と思う人は多いはず。
昔飼っていたトノサマバッタの餌にエノコログサを与えていたのを思い出す。
エノコログサについて
エノコログサ
学名 Setaria viridis
科名 イネ科
属名 エノコログサ属
花期 6〜9月
名前の由来は、形が犬の尻尾に似ているから「犬っころ草」→「エノコログサ」と言うんだとか。
そんなエノコログサも一応食べられる雑草らしいので、試すことにした。
やはりイネ科のものは食べられるのが多いんだろうか。
エノコログサの調理方法
まずは入念に洗う。割と小さなアブラムシだったりが付着していたりする。
洗わないと一緒に食べちゃうぞ。
種子を一粒一粒取っていくのだが、これが地味に面倒。
毛の流れに逆らって爪で剥いでいくと比較的取れやすい。
茎がプチプチもげてしまうので種子が完全に分離できていないのはご愛嬌。
香りは普通に草刈りした時の青臭い匂いだ。
これをフライパンで焙っていく。
全体的にキツネ色ぐらいになるまで加熱。
お茶の焙煎の仕方などを参考にするのが本当は良いのかも。
『5分でできる! フライパンで緑茶をほうじ茶に焙煎する方法』大森園
このサイト見てからやるべきだった。
急須に入れて飲もうと考えたわけなのだが、フライパンから茶こしへ移す作業がなかなかデンジャラス。
一旦別のお皿に入れるかしてから茶こしに移しましょう。
うっすらと茶色のお茶。
ほのかに香ばしい匂い。
エノコログサ茶を飲んでみる
エノコログサの量が少なすぎたのか、うっすら香ばしい水というのが正直な感想。
香ばしいといっても、チャーハンのお焦げを口に含み水で流しこんだときあとに僅かに残った香ばしさである。
あれ、これってもしかしてフライパンに残ってた焦げがエノコログサに移っただけなのでは?
というのは否定できない。
しかしこれをわざわざ外から採ってきて一手間かけて飲みたいものかと言われればそうでもなくて、これじゃあ麦茶飲んだ方がいいじゃないか、なんてことを思わないでもない。