スペイン編 オリーブ畑でつかまえて

飛行機は暇だがむしろそれが良い オリーブ畑でつかまえて その3 夫婦放浪記 スペイン新婚旅行編

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さて、あっけなく飛行機は日本上空を離れ香港へ近づいていた。

噂で聞いていた通り、キャセイパシフィック航空では機内食にハーゲンダッツのアイスが出た。
味はバニラ味のみ。(チョコチップ味食べたい)

座席のモニターで『スパイダーマン ファーフロムホーム』を観ているうちに香港へ到着した。
映画を観ているとあっという間である。


スパイダーマン: ファー・フロム・ホーム (字幕版)

香港空港は広いようで、到着ロビーから入国審査のあるフロアまで地下鉄みたいな乗り物に乗る。
入り口に絵が描かれていたのだが、日本人の漫画家っぽい絵であるが誰が描いたのかよくわからない。(桂正和っぽい?)

暇な時間

香港〜スペインの飛行機が出発するまで3時間ほどある。
特にこれといってすることも無いので我々はベンチに座り、ぼんやり過ごす。

妻は連結した椅子の上で脚を伸ばし、ストレッチを始めた。
僕は少し仮眠を取ろうと椅子の上で横になるが、眠れぬ。

国内旅行でもそうであるが、何か乗り物に乗ろうとすると暇な時間が絶対に発生してしまう。

その暇な時間を潰したいというより、味わいたいと最近よく思う。

年齢を重ねるにつれて、暇な時間を暇だと思う時間が減ってしまった。
時間の感覚が変わってきているからだ。
昔は長く感じられた1時間が今ではあっという間に過ぎてしまう。

加えて、ちょっとした空き時間でも何かしていたいと思うようになってしまった。
暇な時間がもったい無いという心に余裕がないような大人になりつつある。
映画を観る時間もなんだかもったい無いと感じる。

時間に追われることなく、暇な時間を「あゝ暇だ」と味わいたい。

バルセロナへ

時間が来たので飛行機に乗り込む。
香港〜バルセロナ間は12時間ほどある。
狭い座席で12時間はなかなか辛いなと思っていたのだが、幸いにも隣の席には誰も来なかった。
席を予約するときに窓側の3列シートを窓際の席だけ残して2人分取ってしまうと、わざわざ窓際の狭い席を取ろうとする人はいないのかもしれない。12時間近くもトイレに行きにくいのは辛かろう。

飛行機に乗り込んだ時間は日本時間に換算すると真夜中であったので、少し眠った。
離陸から2時間ほど経った頃、夕飯が出てきた。
我々としては数時間前に夕飯を食べたばかりでありそして少し眠っていたので、一体何の食事なのか頭の整理が追いつかず出されるがまま胃の中へ放り込む。

妻はグリーンピースまみれの物を食べていた。

ハーゲンダッツではないがアイスも再び出た。

目が覚めてしまったので『デッドプール』と『アベンジャーズ インフィニティーウォー』を立て続けに観る。

映画を観て過ごせばあっという間に時間が過ぎてしまい、バルセロナまで残すところあと1時間となってしまった。
到着が朝なのでベッドに横になれるのは随分先の時間であるのだが、このコンディションで動けるのだろうか?という気持ちは否めないまま飛行機は着陸態勢をとった。

睡眠時間が少なくて日中眠いことは耐えられるのであるが、眠さのせいなのか腹痛が襲ってくることがある。
微妙にそれが来てしまった。
大体ふくらはぎを揉んでいれば治る気がするので、ふくらはぎをもみもみした。

飛行機が着陸し、降りるまでのうだうだの間にプリペイドSIMをスマホに入れて設定した。
今回使ったのはヨーロッパ周遊用のSIMだ。
ヨーロッパ圏ではその国限定のようなプリペイドSIMはあまりみられないようで。(周遊するひとがほとんどだからか?)

スペインの空港ではプリペイドSIMがあまり売っておらず街にまで行かないと買えないということが多々あるようなので、入国前にSIMカードをアマゾンか何かで買うのがおすすめだと思う。

妻のiPhoneはすぐに設定が終わったのだが、僕のAndroidの設定がなかなか終わらず気づけば一番最後に席を立つことになってしまった。こりゃ失敬失敬。

飛行機と空港構内は直接つながっておらず、バスでの移動となった。

バルセロナ エルプラット空港を、朝陽が照らしていた。

つづく