映画の話

前作は無かったことにしよう! ザ スーサイドスクワッド 極悪党集結

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ザ スーサイドスクワッド 極悪党集結 が公開されたわけだが、
前作?『スーサイドスクワッド』と題名の違いがあまり無い。
一応リブート作品で、主要なキャストは割とそのままに新しく作り変えたものらしい。

ただ、リブートという割には前作に出てきてたような部分の説明を端折った部分も多く、続編と言っても良いのかもしれない。時間軸的にも続編であっても全く違和感は無い。ハーレイクインの背景は一切触れられず、前作とか観てたらみんな知ってるでしょ?的なノリだ。
(それでもMCUほど複雑ではないので前作見ていなくても十分楽しめる)
というか続編だこれ。

前作のレビューはこちら。

極悪人なら極悪人らしくしなさいよ 『スーサイド・スクワッド』『マンオブスティール』 『バットマンvsスーパーマン~ジャスティスの誕生』 から続くDCコミックのDCエクステンデッド・ユニバースの...

実質スーサイドスクワッド2でもよかったのではと思うが、前作を無かったことにしてDCユニバースをやり直そうとしているのかもしれない。

やっぱりみんな前作の『スーサイドスクワッド』は納得いかなかったよね。
今作が先に世に出ていればDCユニバースも割と盛り上がっていたろうに。

監督はMCUでも大活躍のジェームズ・ガン。
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーでのジェームズ・ガン節がスーサイドスクワッドでも炸裂しております。音楽のセンスが素晴らしいよ。全く。

時間の都合上吹替で観ることになったが吹替声優陣もなかなか豪華で、メインの二人は山寺宏一と大塚明夫という、どこの攻殻機動隊ですか?的なノリであった。

前作に引き続き登場したのは、
ハーレイクイン、リックフラッグ、アマンダウォラー、キャプテンブーメランなどなど。
どうやらスーサイドスクワッドとは固定メンバーというわけではなく、集められては解散というようにミッションごとにメンバーが割り振られるようで、狙撃手が何人もいたりする。

そもそもスーサイドスクワッドってなんだ?
スーサイドスクワッドとは、様々な脅威に対抗するため減刑と引き換えに犯罪者を集結させた組織のこと。
彼らの頭にはナノ爆弾が埋め込まれ、脱走をしようとすると頭が吹き飛んでしまうという結構ぶっ飛んだ設定。

設定だけでワクワクしてしまったのだが、前作ではそのワクワクが期待外れを呼び込んでしまった。うむ。本当にみんながっかりしたんだと思う。

感想。ちょっとネタばれ含みます

予告編に出てきたキャラクターは沢山おり、それぞれがバットマンの敵だったりして色々と細かい設定があるのだが、序盤で大体死ぬ。
結構派手に馬鹿馬鹿しい感じで死にまくる。お前主要キャラじゃねえのかよ?という人もバンバン死ぬ。

設定上極悪人ばかりなのでポンポン死んでも笑えてきてしまう。
キャラクターが死ぬごとに悲壮感漂う音楽が流れるのだが、それも笑いを誘うという。

全員極悪人というだけあって、人を殺すことに躊躇しないわけで、前作のように変に愛だのなんだのよくわからないものも無く、全力で振り切っているからか日々の鬱々とした気分をスカッとさせてくれた映画であった。

これぞ求めていたスーサイドスクワッドであって、正義ぶって悪人すら生かそうとするヒーローよりも、誰彼構わずぶった切る悪人の方が観ていて気持ちがいい。

前作のように、この人何やってたんだ?みたいなキャラクターもおらず、全員キャラが立っていて魅力的。
特筆すべきは、やはりハーレイクインだろうか。
今まではエロ可愛いだったのが、今作では全体的にエロカッコいい。
ドレスを着て敵を槍でなぶり倒すシーンが特にカッコよかった。

ちょっとスカッとしたい気分の時にポップコーン片手に何も考えずに観るのがおススメな映画です。(善とは?悪とは?みたいなことを映画から学びたいのならば『ダークナイト』や『ジョーカー』を観ましょう)