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バトゥ洞窟へ
僕はサイケデリックなものが好きである。
タイとかそっちの方の上座部仏教も結構好きだが、ヒンドゥー教のサイケデリックさはかなり好きだ。
そこまでヒンドゥー教に詳しいわけではないが、ガネーシャ神の
「首を切り落としたからその代わりに象の頭をくっつけた」
といったぶっ飛んだエピソードやらもめちゃくちゃ好きだ。
クアラルンプールの中心部からちょっと行ったところに
ヒンドゥー教の聖地、バトゥ洞窟はある。
KLセントラル駅からバトゥ洞窟駅行きの電車に乗る。
切符は日本円でだいたい100円。
券売機で切符を買うとプラスチックのコインがコロリと出てきた。
え?
これどうすんねん…。
何かの間違いかと思い、窓口の列に並ぶ。
よく見ると窓口の方でも同じものを受け取っている。
これ…なんやねん。
改札口を通る人をじっと見ていると、タッチして改札を通っている。
通過できなかったらどうしようと思いながら、このコインで改札にタッチした。
通過できた。
んなもん知るかーい!
これが俗に言うトークンと呼ばれるものであった。
日本では馴染みが無い。仕方ない。
バトゥ洞窟行きの電車が来るまでホームで待つ。
これがなかなか来ない。
そこそこ歩いていたから足を休めたかったが、結構人が多かったので椅子にも座れず地べたリアンに。
30分ほど待って、ようやく電車が来た。
観光地なだけあって、洞窟までの道には露天商がいっぱい。
良さげな像も結構あったが、買うとどこへも行けなくなりそうだったので諦める。
駅から5分ぐらい歩いてバトゥ洞窟に到着。
でけぇ。
でけぇ。
たまらん。
鳩の糞すげぇ。
そしてやはり暑い。
足も少々疲れていたのでその辺のブロック塀に腰掛ける。周囲をボーっと眺めていると鳩と戯れる人だとか、土足禁止の場所に靴のまま上がって記念撮影してる人だとか色々な人がいた。
わしはナンが食いたいんや
なんだか腹が減った。
よし、店を探そう。
多民族国家なだけあって、
飯屋も中国系、インド系、マレー系といろいろある。
なんとなくカレーとナンが食べたかったので、インド料理っぽい店に入った。
何て伝えようかと考えていると店員のインド系のおっちゃんが寄ってきて、
「よお兄ちゃん、このナシゴレン食えよ」
「え、いや(カレーとナンが食べたいんだけど)」
「このスパイスいるか!?辛いけどうめえぞ!!」
「あ、えっと(カレーとナン…)」
「好きな飲み物は向こうから選んでええぞ!」
「あっ」
既に皿にはナシゴレンが盛られ、僕はミネラルウォーターを選んだ。
お値段日本円で200円ぐらい。
カレーピラフのような味でござった。そのまんま唐辛子が入っていて辛かった。
(ナンが食いたかったんだけどなぁ…)
洞窟へ
腹を満たし足も少し回復したので、いよいよバトゥ洞窟内へ向かう。
300段近くある階段もこれなら大丈夫だろう。
と、階段を上ろうとし始めたとき、横からレンガを手渡される。
????
これ持ってこの階段上るの??
汗だくになりながら階段を上った。
レンガ落としたり、落ちてきたらどうしようなーんて余計な心配しつつ。
余裕だろと高を括っていたが、10キロほどあるバックパックとレンガはさすがに僕の筋繊維を次々と破壊していった。
水の滴るいい男とはほど遠い、汗の滴る臭い男である。
しかし、頂上の見晴らしは最高だ。
中を探索してみよう。
おさるさん
レンガはこの建物を造るためだったのねぇ。
神様いろいろ。
人生いろいろ。
おさるさん近すぎて怖い。
クジャクもいた。
それなりに満足できたので(長旅の疲れが若干でてきた)
バトゥ洞窟を去る。
時期によってはかなりサディスティックなお祭りで盛り上がるそうな。
いつかお祭りやってるときにまた来たい。
帰り際に見つけた自動販売機。
日本で役目を終えた自動販売機ははるばるマレーシアへ。
ちょっと感慨深い。
MILO推しマレーシア
つづく