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事件
5万円を元手にしfxトレードをスタートさせたわけであるが、僕は基本的にチキンであるので最初の方はドル円10通貨単位での取引をした。
10通貨単位であるため、1円の値動きがあったとしても10円得するか損するかといったものである。
こんなのでどうやって生計を立てろというのだ?
そう思った僕は100通貨、1000通貨と単位を大きくしていったのであった。
トレードをスタートしてから3日ほど経った日のことだろうか。
世界的なある事件が起こった。
チャイナショックである。
詳しい原因は勉強不足なのでよくわからんがとにかく中国の株価が暴落し、その煽りを受け、世界中の株価が暴落した。
株価が下落するとなぜかいつも円高が起こる。
基本的に株の下落には通貨安が付き物らしいが日本円はちと事情が異なる。
なんだかんだで日本円の信頼は高いっつうことで円高になるようで。
そんなことも知らず、僕は値段の下がって行くドル円に対し25倍のレバレッジ全開で1万通貨を売り浴びせたのだった。
勝利の味とあぶく銭
この時のドル円相場は大荒れだった。
短時間で5,6円の値動きはあったと思う。ドル円が120円から115円ほどになっていた。
面白いように含み益が増大していった。
僕はさらに賭けに出た。
含み益を使ってさらに2万通貨ほど投入した。
含み益は20万近くとなった。
僕は安堵した。
これなら次の仕事を余裕持って探せるなと。
ビギナーズラックというものがある。
初心者ほど素直にトレードするものだから、より多く稼ぐことができるっちゅうわけだ。
僕が目の当たりにした含み益20万もそんなビギナーズラックに過ぎなかったのだろう。
fxはトレードする時間帯によって流れが大きく変わる。
最後に含み益20万を僕が目にしたのは22時ごろのことであった。
時刻は22時30分。
ニューヨーク株式市場の取引開始時間だった。(サマータイム)
何も知らない僕は呑気にも、このままドル円が110円ぐらいまで落ちるだろうと考えながら収益が膨らんだ時のことを妄想していた。
しかし。
下落を続けていたドル円は息を吹き返したかのように上昇し始めた。
俗に言う、「全モ」である。(全部戻るって意味かな多分)
含み益を利用して通貨を投入していたので、瞬く間に含み損へと変わった。
それでも僕は損切りをしなかった。
またすぐに下がると思っていたからである。そうとしか考えられなかった。
自分の思う方向とは逆に相場が動き出したら基本的にすぐに気持ちを切り替えて損切りをしなければならない。
そうやって被害を最小限に食い止める判断力と潔さが必要不可欠だ。
僕は物事に対してそれほど執着がない質だろうと思っていたが全然違っていた。
いつかまた含み益になると信じ、損をしたくないが故に損切ができなかった。
現実は非情にも僕の思惑と逆の方向に進み続け、ロスカットとなった。
結果、最小限に食い止められたはずの損は大損となり、僕は5万円を失った。
つづく
DMM FX であれば50000円を口座に振り込めば
キャッシュバックが今なら30000円(2019年9月30日まで)あるらしいので試しにFXやってみるのもいいと思う。