今年唯一のMCU映画作品。
デッドプールは1と2とどちらも面白かったので期待大で行ったのであるが、正直なところMCUはこれから大丈夫か?というレベルでがっかり。
観終わったあとに思い出すのは1や2のシーンばかり。(ケーブルかっこよかったなぁ。)
デッドプールとウルヴァリンが訳も無く戦っていたシーンしか思い浮かばず。
どこががっかりだったのか考えてみた。
・予備知識必須
・擦り続ける異世界旅行
・先の見えない無駄な争い
・予備知識必須について
もともと20世紀フォックス映画だったデッドプールがマーベルスタジオに合流した以上避けられないことではあるが、これでもかと言わんばかりにMCUの登場人物が出てきたりした。予備知識いらないよとか言ってたのは何だったのか。MCUの映画とかドラマシリーズに加えて昔のマーベル映画やXメンも観ないといけないんだぞ。こっちは。
意味ありげにいろいろと出てきた方々がおりましたが、どなた?状態で話が進む進む。
観てない人が悪いってのもあるけどもそれじゃあ新規は増えないよ。そもそも話の展開的に色々と知っていたとしても楽しめたかどうかは不明。
2あたりのカメオ出演ぐらいが丁度いい。やはり。人が多すぎるよ。
・擦り続ける異世界旅行
ここ1〜2年のMCU映画のパターンとして、大体が異世界に行ってしまった仲間がピンチだから助けに行こうみたいなのが多く、現実世界ではなくどこか違う世界を旅するものが多い。アントマンとかマーベルズとかガーディアンオブギャラクシー(これはもともと宇宙が舞台だから違うのかな?)
今回のデッドプールも虚無の世界で戦う場面が多く、またこのパターンか、という気持ちになってしまった。
マルチバースということで違った世界に行くのは仕方のないことではあるけども、物語の根幹が全部同じになってきちゃってるのは誰か指摘したりしないのだろうか。
予算的に全部CGにしちゃったほうが安上がりというのもあるのだろうか。
・先の見えない無駄な争い
ウルヴァリンとデッドプールは不死身のヒーローである。その二人のやり過ぎな殴りあいを延々と見せられても最初はいいけどだんだんと飽きてきてしまうわけで。戦いに何の緊張感も無くなってしまう。デッドプール1、2はそのあたりが痛快で面白かったんだがね。
まあそれはいいとして。
MCUの今後が心配だ。
重要な人物が死んでしまっても別世界から連れてこれば良いというのがまかり通ってしまうため今後出てくるであろうどのMCU作品を観ても「どうせこの人死んでも別のとこから引っ張ってくるんでしょ?」という気分になってしまうだろう。映画の緊張感が完全に無くなる。
それに加えてどのヒーローもこのパターンをやり過ぎで、またこれなん?感が拭いきれない。(スパイダーマン、ドクターストレンジ、ロキ、Xメン、etc。でもスパイダーバースは面白いよ)
更にどうしようもないのがマルチバースサーガのラスボスであるカーン役俳優の降板である。
マルチバースの早い段階でカーンが登場したため明確なラスボスの存在があって最初の方は割とワクワクしていたのだが、カーン役の俳優が逮捕、有罪判決で雲行きが怪しくなりついには降板、ラスボス差し替えという最悪の展開に。
そんな明確なボスが不在のままマルチバースばかりやってしまうから、え?何なの?これって意味あるの?みたいな状態が、MCU作品が公開される度に続いてしまう。
時間軸とかマルチバースとかもう風呂敷広げ過ぎててよくわかんないというか絶対回収しきれずグダグダで終わりそうなのが眼に浮かんでしまうというか。
デッドプールの劇中でMCUは上手くいってないって弄るぐらいなら全部ぶっ壊して欲しかったよ。
マルチバースサーガのラスボスが変更されるのは既定なんだからマルチバースサーガでグダグダな部分とかエンドロール後に全部ぶっ壊してリセットするぐらいやれば良かったのに。
デッドプールにそれを我々は求めていたのに適当にキャップが悪態つく場面で終わらせないでよ。
これはMCU疲れなのかもしれない。
スパイダーマン ノーウェイホームまでは楽しめたんだが、観てないと楽しめないってのが多過ぎて、疲れてきてしまった。
クロスオーバーしない単独作品をもっと観たいものだが、シャンチーやエターナルズの現状を考えると・・・。
ああ、ドラマ作品が何本かありましたね・・・。
いやエージェントオブシールドでもうお腹一杯。