スペイン編 オリーブ畑でつかまえて

グラナダ 寒いの?暑いの? オリーブ畑でつかまえて その12 夫婦放浪記 スペイン新婚旅行編

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冒険に出たい オリーブ畑でつかまえて その11 夫婦放浪記 スペイン新婚旅行編前回の記事はこちら https://vagabondofbugslife-jpn.com/2020/04/21/spain10/ ...

まさかの4人部屋

Booking.comで予約した、オスタル ソニアというホテルにチェックイン。

ドアを開けるとなんとベッドが4つ。
あれ?
相部屋予約してしまったんじゃねえか?

こんな話を思い出した。
スペインかどこかの国でホテルに泊まったら見知らぬインド人が部屋の中を勝手に出入りしたんだとかなんだとか。

もう一度Booking.comの予約を確認しなおす。
大人2人、ダブルまたはツインルームとある。

1泊2人で38€だったので、やはり安いから相部屋なのだろうか。
そう思い、ふたりしてしばらく待機する。

うむ。

とりあえず誰か来たらどうにかしよう。
晩ごはんを食べに行くことにした。

モロッコ料理的なお店へ。
開店は20時だったので、しばらく待ってから入る。

予約していなかったのでダメかと思いきや、普通に座れた。
しかし店を出るころには客がいっぱいであった。

ナン的なやつにスープ

ラム肉か何かを焼いたもの

デザート。かりんとうのような味

どれも沁みる味であった。
塩が濃くない。優しい味。
ああ、これですこれ。この優しい味。

店のおっちゃんも陽気で気さくに話しかけてくれる。(何を言っているのかはよくわからなかったが)

なるべく明るい道を通り、ホテルに戻る。

部屋に入ると、誰もいなかった。
結局相部屋ではなかった。

片方に荷物、もう片方は寝る用として
それぞれが二つずつベッドを使った。

うむ。快適。

グラナダ気温差激しすぎ問題

15時の高速列車でマドリードに戻る予定だったので、ゆっくり目にホテルを出る予定だったが、piononoのお店で朝食を食べようということで結局8時過ぎにはホテルをチェックアウトした。

外に出るとかなり寒い。
いやこれ普通に冬の寒さだろ。

防寒具が薄すぎた。

とりあえず急いでpiononoのあるお店へ。

クロワッサンとコーヒーのセットを頂く。

そういえばpiononoのお店なのにpiononoを食べなかった。何故だろう。

奥の席に、スーツを着てシルクハットを被ったおじいさんが新聞を見ながらコーヒーを飲んでいた。
どこか上品さが漂う。

やはり年を取ってからはスーツを着たりして少し小奇麗な感じにしておく方がよいのかもしれない。
若いうちは何を着ていても若さがあるのでどうとでもなるが、年を取るとそうもいかず少しでも身なりを整えておかねば気持ちまでも老いてしまうという。

自分に似合って小奇麗な服装とは何だろうか。それは色々探さないとわからぬ。

あっという間にクロワッサンを食べてしまったので、店を出る。
グラナダの街をもう少し見たいのと身体を温めようということで散歩をする。

寒い。それにしても寒い。妻は震えている。

日陰が特に寒い。
あたりは明るくなっていたが、日光が全然出てこない。

アルハンブラ宮殿の近くの公園に、筋トレできるような遊具があったのでやってみる。
持つところが非常に冷たかった。太陽はまだか。

陽の光を求めてウロウロしていると、ようやくお目見え。

あったけぇ。最後の最後、あったけぇ。
やはり太陽は偉大で太陽に照らされたアルハンブラ宮殿は格好よかった。

電車までまだまだ時間がある。
とりあえずまたどっか店に入ろうかということで、カフェにてトマトトーストを食べる。うまい。

何とか12時ごろまで粘り、駅近くの広場で日向ぼっこをして電車を待つことにした。
いつの間にか気温がぐんぐん上がり、夏のようになる。
僕は気がついたら腕まくりをしていた。

代謝がおかしくなってしまったのか、疲労が一気にやってきた。
眠たい。

1日で大きく気温が変わるため、春夏秋冬を一気に味わった気分になってしまった。
そのせいもあってか、グラナダに滞在していた時間が異様に長く感じた。

妻も異様に時間が長く感じたと言う。

グラナダは時空が歪んでいる。

旅の終わりが見えて来たからなのか、グラナダを離れるのは少し寂しく感じた。
日本に帰り、またいつもの日常が始まる。

ただ、こういった少し寂しくなるような気分を味合うのも悪くは無い。

つづく