結婚はゴールかスタートか
NHK連続テレビ小説『なつぞら』を妻と観ていてこんなことが話題になった。
なつ(広瀬すず)の相手である一久(中川大志)がプロポーズをするシーンで、
「映画が成功したら結婚してください」と言うのであるが、
結局映画は成功せず一久のプロポーズの言葉は宙ぶらりんになるという展開があった。
ところが一久の一連の行動に対して、なつは納得がいかず涙を流した。
映画が成功しようがしまいが、結婚には関係ないのだと。
僕は一久の気持ちがすごくわかった。
男性は大抵の場合、何かの区切りが着いたら結婚しようと考えるものだ。
妻に聞いてみると、なつと同じ考えであった。
成功しようがしまいが、結婚には関係ないらしい。
好きな人と一緒になるだけの話であるのだからだと言う。
なるほどなるほど。
男性には「結婚をゴールとして捉える」という考えが、女性には「結婚をスタートとして捉える」という考えがあるのではないだろうか。
僕は逆だとずっと思っていたが、そうではなかったようだ。
少し前に『ネットで「女性」に売る方法』という本を読んだのであるが、その本の中にこんな内容が書かれていた。
2枚の写真が並べられ、1枚は仲の良さそうな老夫婦の写真、もう1枚は小さな数人の子供がいる親子が楽しそうに笑っている写真であった。
男性にとっては家族の写真が心惹かれるようであるが、女性にとっては老夫婦の写真の方が心惹かれるものであるらしい。
『女性にとっては、育児や料理の大変さが垣間見えると、結婚に夢が抱けなくなるが、美し年齢を重ねた仲の良い夫婦像は「憧れの対象」になる』
だそうで。
女性は基本に男性よりもリアリストだ。
となると結婚というものは「始まり」なんだなと、妻の姿を見ていても思うわけである。
こちらの本マーケティング的な視点で読むのも面白いが、女性がどんなことを考えているのかもわかる本であるので殿方必見の本だと個人的に思う。おすすめ。
つづく