シャワーで髪を洗っていたときのこと。
頭部の手の感触に違和感を覚えた。
そのとき僕はふと、映画『呪怨』の1シーンを思い出した。
髪を洗う女性の頭にニョキりと紫色の手が生えており、それを女性が触ってびっくりするというシーンである。
なんとなくゾワっとしてしまったので、さっさと僕は風呂を出た。
よくよく考えれば回りくどい妖怪である。
さくっとヤってしまえばいくらでもヤれるはずだろう。
小さい男の子の妖怪にしても回りくどすぎる。布団の中に入り込んで一体何をしようというのか。
女性の髪に手を生やして何をしようというのか。
もちのろんではあるが、これは映画の中の話であり実際に遭遇することはない。
しかしながら幽霊が存在しないとも言い切れない世界ではある。(宇宙だってものすごく広いし)
そんなわけで怖いものについて考える。
本当にあった怖い話
デジタル写真の時代になってから心霊写真なるものについて騒がれることは少なくなったように思う。
フィルム写真の時代の心霊写真もどうせ何かの間違いだろうと思っていた。
あの出来事に遭うまでは・・・。
僕が大学で所属していた写真部ではフィルムで写真を撮り、薬品などをいっぱい使って印画紙に焼く、なんてことをしていた。
あるとき僕は後輩の指導として一緒に暗室に入り、写真を焼くのを手伝っていた。
その後輩は、何の変哲もない実家で飼っている猫の写真を印画紙に焼こうとしていた。
写真は焼けた。
しかし、よく見ると明らかにおかしな部分があるのだ。
その猫の腹に、黒い芋虫のような物体が写り込んでいた。
何かの拍子で感光して黒くなってしまうなんてことは結構あったりするが、その芋虫にはシマシマの模様もあり、うっすらと顔のようなものもあった。
フィルムのネガ自体に問題は何も無く、印画紙に焼いたものだけがおかしかった。
後日、その猫は肝臓か何かが悪くなり亡くなってしまったらしい。
僕はその写真をスマホに撮って数年間保存していたが、やはりずっと残しておくのは怖いので削除した。(この間特に健康的にも何も問題なかった。精神的には元気になったような気がする。多分芋虫関係ない)
信じるか信じないかはあなた次第ですよ・・・。
で、害はあるのか?
と、予想以上に怖くなってしまったのであるが、やはり何かしらの者はこの世に存在している。かもしれない。
梅雨時期に虫撮りに森へ行って、ゾワっとすることもあったりする。
お墓が近くにある森に行ったときにはゾワゾワが止まらなかった。(多分怖がりだっただけ説)
あとは遺体が転がっていたらどうしようなんてことも頭をよぎったりする。
が、しかーし。
本当に冷静に考えると、幽霊なるものは害を及ぼすのだろうか?
もちろん居たら居たでびっくりするわけだが、居るだけであって害はない。
食われたり怪我するわけでもないし。(呪いは知りません)
そのレベルでいくと、スズメバチや毒ヘビのほうがよっぽど怖い。
奴らと下手に関わると怪我するし死ぬ。
熊も怖い。
先日テレビで学生が熊に襲撃された事件の再現ドラマを見たのだが、めちゃくちゃ怖く感じてしまい、夜も眠れないということがあった。
都内の小さな森に熊が出るなんてことは絶対にないが、東京近郊の山々に行けば熊はゴマンといるらしい。
山へ行くときは万が一を考えて、しっかりとした装備で臨みたいものだ。
そのうち獣対策の装備について考えてみようかと思う。
結局一番怖いのは?
もはやありきたりの答えなので書いても仕方がないような気がするが、結局人間が一番怖いのである。
熊が怖いなんて書いているが、熊からしてみれば人間なんて環境破壊によって仲間を何万頭と殺されてるわけだし、スズメバチからしてみてもそうだろう。
戦争やらなんやらで理由もなく罪もない同類を殺すのは人間だけだろう。
幽霊やらなんやらも怖いっちゃ怖いけども、通り魔のほうが怖いよなぁなんて思うのである。