ベトナム編 深夜特急に乗って

帰路にて 昆虫放浪記 ベトナム編 -深夜特急に乗って- その14

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バスに5時間ほど揺られ、ハノイ市内に到着した。

道中、ハノイのノイバイ空港に停車したので慌てて降りようと思ったのだがモタモタしているうちに再び出発してしまい、結局ハノイ市内で降りる羽目になってしまったのである。

ビル街に降ろされてしまったのであてもなく彷徨う。
思っていた以上にハノイは都会であった。

場所によるが、新宿のビル街と遜色ないぐらいにビル街立ち並んでいた。

お腹が空いたので何か食べようと飲食店に入るも、もうお終いだよと告げられたのでその辺の売店でパンなのかよくわからないものを買って食べた。

ハノイ市内で一体何をするというのか。
サパで脚を少し痛めてしまっていたので歩くにも歩けない。

そして帰りの飛行機は朝早かったのでノイバイ空港付近にホテルを取っていた。
市内から空港まで結構離れている。

バスが空港付近で停まったときに降りればよかったのであるよ。

このままじゃ仕方がないのでgrabのアプリ(UBERのタクシー的なやつ)でタクシー呼んで空港付近のホテルまで行った。
初日の空港出る時はタクシーがありすぎて混乱したが、タクシーの少ないハノイ市内では簡単に乗れたので良かった。

うむ。何しにハノイ市内まで来たのかよくわからん。

空港近くのホテル

ホテルにチェックインした。
部屋は4階だが、エレベーターがなかった。
脚が痛かった。

部屋は無駄に広く、なんとベッドが二つもあった。

うむ。快適。

お土産をまだ買っていなかったので空港まで歩いて買いに行くことにした。
買ったお土産などはまた番外編とかで書こうと思う。

ホテルから空港まで歩いて10分ほどの距離。
途中明らかに歩行者が横断できなさそうな感じの道路を横切らねばならず、ヒヤヒヤする。
空港周辺はこれといったお店はなかったのであるが、なかなかに風情のある街並みであった。

帰路にて

飛行機は偉大な乗り物であるとつくづく思う。
僕がこうやって短期間で海外の昆虫を見に行けるのも飛行機のおかげである。

単純に考えて、あんなに大きな鉄の塊が空を舞うなんて驚きだ。
様々な失敗や事故を乗り越えて今の姿があることを思うと、人類は偉大だなと思わずにはいられない。

僕は飛行機だとか空港が好きである。
空港をウロウロしていていつも思うことだが、空港には旅に出る前のワクワク感が詰まっている。
窓の外に見える巨大な機体や、免税店の香水の香り。
これらを目にするだけで僕はワクワクしてくるのである。
このワクワクを味わいたいがために虫撮りへ行っているとも過言ではないような気がしてくる。

帰国して羽田空港に降り立ったときの、旅が終わったという寂しさと安心感。
これも結構好きだったりする。

またこんな気分を味わいたいものだ。

ベトナム旅を終えて

ベトナムは、旅するにはやはり意外と難易度が高い国だと思った。

調べれば調べるほどボッたくりされたりだとか、そういった類の話はゴロゴロと出てくる。
それは日本が豊かで治安が良すぎるが為に余計に目につくだけであって、他の国に行けばボッたくりなんぞザラにあるものだ。

そういう犯罪行為は生活環境に依るもので、生きるために仕方なく身につけたものだろう。
ボラれるのは嫌だけれども、貧しさ故の行為でもあることを忘れてはいけないように思う。

ただ、「日本が豊かだから」という言葉は日本で生活していて苦しんでいる人を排除してしまう言葉でもある。
日本より貧しい人々を目の当たりにして僕は正直、日本に住んでる貧しい人は日本にいるんだからなんとかなるんじゃない?みたいなことを思ったときがある。

日本だったら自分の人生は自分でなんとかできるんじゃないか?今困ってるのは努力が足りないからではないのか?

なんていう自己責任論みたいな考えも僕の頭をよぎった。

本当にそうか?

結局のところ、僕がたまたま恵まれていたに過ぎないのだ。

たまたま恵まれているのを自分の実力だと勘違いし、他人に対して自己責任を押し付け冷酷に扱う。
僕はそんな大人にはなりたくない。

遠い国の夢見る少年に夢を与えるのは難しいかもしれないが、自国の身近な少年の夢を叶えさせるような大人に僕はなりたい。

ベトナム編 おわり