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サン・ミゲル市場
電車に乗り、グラナダからマドリードへ戻る。
帰りもまたお見合い席で窮屈であったのだが、なんとかマドリードへ辿り着く。
やはりお見合い席に長時間座るのは辛かった。
晩御飯を食べたかったのであるが、レストランの開店にはまだまだ時間があったので、
サン・ミゲル市場で晩御飯を買うことにした。
ソル駅から5分程度の距離にある市場で、スペインで最初にオープンした市場だそう。
イメージ的には食べ歩きのできるデパ地下というところだろうか。
フルーツやパエリアなんかを頂いた。
ゆでたタコにオリーブオイルをかけたブルボ・ガレェーゴなども食べた。
我々は度重なるオリーブオイルにうんざりしていたわけであるが、容赦なくオリーブオイルをかけられてしまったのである。
その翌日の朝食もサン・ミゲル市場で買ったパエリアを朝食にした。
栄養価が高いとされるデーツも食べる。かりんとうの味。
再びバルセロナへ
ホテルをチェックアウトしたあと、チュロスを食べに行った。
甘いのを想像していたが、チュロス自体に甘味は無く塩味。
そのチュロスにチョコレートを付けて食べるのが本場のスタイルであるらしい。
チョコレートもそこまで甘くもなく、程よい味であった。
バルセロナ行きの高速鉄道内で食べる昼ごはんを買いにモールの食料品売り場へ。
やはり乳製品は安い。そして大きい。日本の乳製品ももっと安くなって欲しいものだ。
おしゃれなボトルということで日本でもたまに売られている水。
1ユーロしない値段で売られていた。
お昼ご飯に買ったものは、
サラダ、ハンバーガー用のパン、チーズ、ハム、ガスパチョ。
ハンバーガーを手作りして食べた。
高速列車に乗る前、椅子に座って列車の時間を待っていると
電子レンジをもった少女が我々に近づき、
「ここに電子レンジ置いてもいい?」
というようなことを言っている。
ちょっと席を詰めて座れるぐらいのスペースを空けようとすると
「ああ、レンジだけ置くから大丈夫!」
と、少女は微笑む。(「世界の街道をゆく」風)
彼女は電子レンジを手で持ってマドリードからバルセロナへ行くのだ。
バルセロナへの列車はお見合い席でなく、二人掛けの席であった。
ようやくくつろぎながらの列車となった。
カタルーニャ独立デモ
最終日はようやく新婚旅行らしいホテルに泊まろうっちゅうことで
パンが美味しいと有名なプラクティック・ベーカリーというホテルに泊まる。
そのホテルがある最寄りのディアゴナル駅に降り立ったのであるが、
なにやら騒々しい。
カタルーニャ独立デモを再びやっているらしい。
数日前に見たものとは比べ物にならないほど規模が大きい。
我々は知る由もなかったのであるが、
”スペイン最高裁は10月14日、2017年10月に同国北東部カタルーニャ自治州の独立を問う住民投票を強行した政治家ら9人に対し、反乱罪などで懲役9~13年の有罪判決を下した。”
カタルーニャ独立を巡り大規模デモ再発のバルセロナ 「WEDGE Infinity」
これを受けてデモが活発化していたという。
デモ隊が空港を占拠したりして、欠航便なども実は相次いでいたらしい。
台風の影響で自分たちの乗る飛行機が予定通りに飛んでいなかったら、スペイン旅行自体が中止になっていた可能性は高かったのである。
マドリードに滞在中、テレビなどで過激化するデモの様子が映ったりしていたのだが、スペイン語がわからなかったのでまさかバルセロナで過激化していたとは思いもしなかった。
人が多すぎて真っ直ぐに歩けぬ。
ぬう。我々はホテルに行きたいだけなのだ。
通らせてくれ。
この日はまだ暴徒化していなかったからマシだったのだろうか。
ようやくホテルに辿り着いたが、入り口には警備員が立ち厳戒態勢だった。
ホテルは駅から降りて5分で辿り着ける距離であったのに、かなり時間がかかったように思う。
つづく